青い血
山で道に迷いさまよっていた男がいた。
すでに相当歩いたらしく疲れきっていた。

ふと気が付くと古ぼけた薄暗い屋敷が見えた。
ドアには鍵もかかっておらず中に入ると幼い少女が独り台所で包丁を握っていた。

『道に迷ったんだ。腹もすいている。助けてくれ。』というと、少女は薄笑いを浮かべながら
『ちょうどよかったよ。私もお腹がすいていたの。』と呟いた。

男は背筋に寒いものを感じたその次の瞬間、少女は包丁に付いた料理を舐め、こう言ったのである。

『あー、おいち!!』

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