悪魔の人形
その日の彼女は何かが違っていた。
山に行きたいと言い出したので連れて来たのだが、彼女は１人でどんどんと奥の方に向かっていくのだ。
私は付いていくのがやっとで足元ばかり気になっていた。
しばらく行くと急に山小屋が見えてきた。
彼女は何も言わず入って行った。
その後をついて中に入り周りを見ると長い間人の住んだ形跡はなくクモの巣で覆われている。
机の上には錆びたナイフが一本置かれていた・・・。
奥の部屋の扉を開けると彼女は『きゃー』と叫んだ。
彼も慌ててその中を見ると２つの目が光ってこちらを見ていた。
恐る恐る近づくと彼女はこう叫んだ。
『あ、熊の人形だ!!』
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